歪みや骨盤の認識

 骨の歪みや骨盤の歪みに対する認識が近年高まりつつあります。

 また骨盤ダイエットなどという言葉もよくきかれます。

 歪みの矯正は、大事です。

 しかし、骨盤の表面的な歪みのみの認識は危険を招きかねない、また最近は

 可動性亢進、靱帯の伸長、不安定などの症状が増加し、深刻化しています。

 犠牲回避の意味も含め、端的に述べたいと思います。

 

 骨盤靱帯の重要性  

     前面                       後面

               

 白部分が骨盤付近の各靱帯ですが、出産などで、この骨盤靱帯が伸長され、

 骨盤が不安定(仙腸関節の過可動)が起こり、問題が生じる場合が非常に多い

 です。人により靱帯の長さや強度はまちまちですが、一度靱帯が伸長してしまうと

 安定するまでにはかなり期間を要します。ビタミンCの補給が必須になりますが、

 整形外科での靱帯硬化剤などの注射が必要になる場合もあります。

 整体等の矯正で腸腰筋(赤部分)の解放が有効ですが、その他の矯正は避ける

 べきです。言いかえると腸腰筋の収縮が靱帯を緊張させています。

 この時点では、靱帯が伸びてしまっているので、骨盤はグラグラで歪みを起こしや

 すくなっています。同時に、簡単に骨盤も動きます。しかし、歪みを直接戻したり

 揃えたりしてはいけません。一層、可動域を広げかねません。

 もっと簡単にいいます。極論、骨盤における関節(仙腸関節)を含め、脊椎の

 関節は、硬いことよりも動きすぎる(ハイパー)の方が問題が大きいのです。

 この理由は、靱帯が伸び、不安定を起こしているからという理由です。

 また、施術においても、硬い筋肉や靱帯を緩める事などは容易で時間はかかり

 ません。しかし、軟を安定させる事は、慎重を要し、期間も必要です。

 自分自身の体が、どのような状態にあるのかを慎重に見極める事が不可欠です。

骨格調整は、最終、結果的です

慢性の症状が出始めた時点、症状がどれだけの期間継続したか、進行状況に応じての対応

が最優先で、まず骨格筋群、大きい筋肉から小筋肉群、腱へのアプローチ・調整を経てはじ

めて骨格、骨盤の矯正・調整を行うことで、治癒力を活性化させます。

また、骨(椎骨)の変位において、矯正(アジャスト)すべきズレと自然治癒力的な修正ともいう

べき、矯正すべきでない変位があります。この見極めは、何回も慎重に行う必要があります。

                      ↓

             多角的アプローチの必要性

     筋肉・靱帯・骨格の調和・バランス=神経系・血液循環バランス